伝統的な結婚の手順

目次

  1. 結婚の手順...
  2. ミャンマー法に基づく必要書類...(1997年まで)
  3. 日本国法に基づく必要書類...(1997年まで)
  4. 日本に住む場合...
  5. ミャンマーに住む場合...

 

以前のHPからミャンマー人と日本人の伝統的な結婚の手順の部分を抽出したものを掲載します。理由は、最新の結婚のための手順と、U-Zeekwyetが経験した1997年以前の方法ではまったく法律的な手順が異なってきたためです。

ミャンマー人側家族とのやりとりについては、参考にしていただける部分があると思いますので、法律的な手順は1997年前半まで、それ以外の部分は、ミャンマー人と日本人側の心理?面に重きを置いて記述していていると思ってください。法律的な手順は別ページをご参照ください。


結婚の手順...

ミャンマー人の結婚の手順をまずご紹介したいと思います。

Step 1 両親に結婚したい旨を報告
Step 2 双方の両親が結婚を承諾したか?
YES NO
Step 3 婚約式 駆落ち
Step 4 結婚式 子供ができた頃許しを請う
各ステップをミャンマー人と日本人の結婚の視点から検証していきましょう。

Step 1: 両親に結婚したい旨を報告

これは男性がミャンマー人、女性が日本人の場合と、男性が日本人、女性がミャンマー人の場合で大きく国民(ミャンマー側)感情が異なることに注意しましょう。

ミャンマー人男性日本人女性

ミャンマー人男性が日本人女性と結婚する場合は、あまり問題がないでしょう。例えば、ミャンマー人男性が日本に留学するときなど、「日本人のお嫁さんをもらっておいでー!」と声をかけられるくらいです。また、あのTVドラマ「おしん」の影響もあって、日本人女性は勤勉で働き者であり、夫を立てるイメージが(現代でも果たしてそうか、ということは置いておいて・・・)あり、定着しています。しかし注意点として、男女関係の一歩踏み込んだところについては、非常に潔癖でもあります。過去の清算は完璧にしましょう。また、女性側は簡単に体を許すのはやめましょう。ミャンマーでは、一般人同士の婚前交渉はいまでも少ないので、婚約するくらいまではとっておいてもよいでしょう表向き・・・)。

日本人男性ミャンマー人女性

第2次大戦時の歴史的背景もあって、イギリス人と日本人には特別な感情が交錯しているのは事実です。ビジネスでの付き合いとは異なり、結婚となると、特に感情面での行き違いが生じやすくなるので、注意しましょう。年配のミャンマー人には、戦時中の日本語学校で日本語を学習し、簡単な日本語の会話や日本の語の歌を歌える方もいます。その辺の歴史的感情を配慮して、年長者に対して失礼のないよう、また気配りして余りあるほどの対応を取りましょう。誠実さはきっと伝わると思います。また、このケースでは、日本人男性側は、単独でふらっとミャンマーに行くよりも、日本の結納の挨拶くらいの気持ちで、両親を伴ってミャンマーに渡り、先方の両親に挨拶(息子の嫁にもらいたいことを伝える)してもらうのが望ましいでしょう。向こうから見ると、遠い異国の地に娘を嫁に出す感覚です。日本のように、簡単に外国にいける国ではありませんので、できる限り配慮してください。これで感情的なものがかなり解決できるはずです。さらに、ご挨拶くらいは、ミャンマー語でこなすのが良いでしょう。

Step 2: 双方の両親が結婚を承諾したか?

結婚の申込みを行うと、ミャンマー人側は父親、または一族の長老に相談したり、さらに占星術師によってふたりの運勢を詳細に検討します。ミャンマーでは、「付き合うこと」=「結婚すること」くらいの重みがあります。したがって、十分に付き合って、二人の気持ちや相性を確かめ合ってから結婚するわけには行きませんので、占いなども参考にされるのです。日本人側はこれを笑い飛ばさず、民族の文化だと思ってください。これらすべの状況を判断して、婚約のゴーサインの可否が決定されます。

Step 3: 結婚を承諾した場合(YES)

両親が結婚を承諾した場合、婚約式の日程を選定し始めます。これにも占星術師の計算により、二人にとってもっとも運勢の良い日が設定されます。婚約式は、日本の結納を、公の場で招待客を招うと想像していただけると良いでしょう。その婚約式の場で、二人の婚約を約束することによって、これからは結婚の準備などのために、夜遅くまで二人で出かけることになっても許されるようになる、ということです。親類縁者、学生時代の先生など、日本の披露宴くらいの規模(招待客20-100人程度)で催されます。結納品として、女性側に婚約指輪などを贈ります。

Step 3: 結婚を認めない場合(NO)

このようなこともままあります。その場合、どうしても結婚したい場合は、一旦駆落ちをすると良いでしょう。また、お二人の生活拠点が日本であるならば、そのまま同棲してしまいましょう。そして、子供ができた頃、再度許しを請いましょう。そのときは、孫をみるおじいさん・おばあさんの顔になり、きっと許してくれるでしょう。そのときを気長に待ちます。

Step 4: 結婚式

晴れて婚約式が無事すぎると、次は結婚式の日程を選定します。それにあわせて、結婚の誓約書にサインするために日時も決定します。

ミャンマー人が仏教徒の場合

ミャンマー人側が人口の80%程度を占める、仏教徒の場合の手順です。日本人にとっての宗教は、葬式のときくらいしか関係ありませんが、ミャンマーでは、生活の隅々まで仏教的な生活身上が行き渡っています。結婚誓約書にもそれが色濃くあらわれています。

結婚誓約書とは、ミャンマー法に基づいて結婚を成立されるための書類です。定型の書式のものが販売されており、弁護士によって同じ物を2部作成します。日本人側はIDをもっていないので、パスポートナンバーを使います。その書類をもって、その地区を管轄している裁判所に出向き、裁判官の前で双方がサインした誓約書を交換します。もちろんそれに立ち会った裁判官もサインします(当然、裁判官への付け届けも忘れないように)。ちなみに書類には、2名の保証人(家族以外の人で選定します)のサインが必要で、日本の婚姻届の「保証人」の役割を持っています。

ミャンマー人がクリスチャンの場合

ミャンマー人がクリスチャンの場合、教会の神父の前で結婚誓約書にサインすることになります。

さて、結婚式は、「レセプション」と「パーティ」の2つから構成されています。

レセプション

日本でいう結婚式+披露宴になります。結婚式は、「ミンガラセヤ」という結婚の儀式に精通した司会・進行役によって進められます。招待される人は、親類縁者、友人、知人、など数百名に及びます。大臣のご子息・ご令嬢のクラスになると1500人以上になる場合もあります。結婚式は、二人の入場後、「レタポエ」(手合わせの儀式)から始まります。日本でいう仲人のようなご夫婦が、この「レタポエ」の儀式を行います。二人が手と手を重ね合わせて、さらしで軽く縛り、冷水を振りかけながら、ミンガラセヤの誘導で信仰します。また、最近では、レタポエのあとに、指輪の交換も行われます。「レタポエ」は仏教徒の結婚方式なので、クリスチャンの場合は、教会で神父によって行われます。

レタポエに引き続き行われる披露宴では、日本の披露宴と異なり、人数も多いこともあって、お茶会形式です。軽食とジュース、コーヒーなどが供されます。

レセプションは、ホテルのボールルームや大宴会場などを借り切って行われることが多いです。

パーティ

日本の本格的な披露宴に相当します。こちらはフルコースのディナーが供されることもあり、人数は極親しい人150名程度に絞られます。ミャンマーにおけるフルコースのフォーマルディナーは、中華料理が中心です。こちらでは、バンドなどによる音楽、ケーキカット、シャンパンタワーなど、予算に応じてさまざまなパーティが催されます。料理が評判の街のレストランを借り切って行います。

その他

ヤンゴンなどで結婚式を挙げたら、お金に余裕があれば、バガン、マンダレーなどの周遊旅行に出かけましょう。ハネムーンです。

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ミャンマー法に基づく必要書類...(1997年まで)

ミャンマー人男性日本人女性

ミャンマーにおける婚姻手続きは、「結婚の手順」にもまとめたように、婚姻届に裁判官の前でサインする、という手順によって行われます。それに必要な書類は、ミャンマー人の場合、「IDカード」が最重要です。日本女�����の場合は、本人確認の書類として、「パスポート」です。婚姻要件具備証明書については、事前にミャンマー法弁護士に確認をしてください。仏教式、キリスト教式によって準備書類が異なる可能性が高いです。(日本人のパスポートは、IDカードに極めて近いレベルで評価されますが、既婚・未婚の区別の記述がないため別途確認資料を提出する必要があるかもしれません。このあたりはしばしば変更されるので、確認が必要です。)

日本人男性ミャンマー人女性

ミャンマーにおける婚姻手続きは「結婚の手順」に示してあるのは同様ですが、必要書類は「パスポート」です。本人確認のために用います。男性側には婚姻要件具備証明書の提出は必要ありません。王政時代の名残で、男性側には独身の証明の必要がありません。女性側は、上記と同様に「IDカード」です。

注)ミャンマーでは、同姓などは事実婚として、法的に婚姻が成立しているのと同様になります。住居の近隣の住民5名��上証言が得られると、成立しますので不用意に同棲等しないように・・・。

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日本国法に基づく必要書類...(1997年まで)

こちらも日本国の民法によって2通りに分類されます。日本国で、先に婚姻届を出す場合、さまざまな国際結婚支援HPで情報が公開されていますので、そちらをご参照ください。また、市役所と在日本ミャンマー大使館に問い合わせが容易だと思いますので、ここでは、ミャンマー法で先に婚姻が成立した場合について解説します。

報告的婚姻届(ミャンマー法で先に結婚をした場合)

ミャンマー法に基づいて婚姻が成立した人は、3ヵ月以内に在ミャンマー日本大使館か、日本人の本籍所在地に報告的婚姻届の提出を行わなければなりません。そのとき必要な書類は・・・、

  • 婚姻届(在外公館用は国内用と違います。また、報告的婚姻届には保証人は不要です。)
  • 日本人パスポート
  • 日本人戸籍謄本
  • ミャンマー人IDカード(オリジナルを提示、コピーを提出)
  • 同上和訳
  • ミャンマー人パスポート(オリジナルを提示、身分証明欄のみのコピー提出)
  • ミャンマー人住民票(オリジナルを提示、コピーを提出)
  • 同上和訳
  • ミャンマー国婚姻証明書(「結婚の手順」のところでサインしたもの。オリジナルを提示、コピーを提出)
  • 同上和訳

自分で和訳したものでかまいません。(「緬文和訳 ○○○○」、サイン)これらの書類は以下の順路をたどります。ビルマ語の和訳にまったく自身がない方は、ミャンマー内で公証翻訳人ともいえる人々(政府認定の翻訳家といえばよいでしょうか)にビルマ語を英訳してもらい、それをもとに和訳すればよいでしょう。その際には、上記の書類に加えて、英訳も添付すると良いでしょう。

大使館 → 外務省領事移住部 → 本籍地役所

外務省において問題がなければ、本籍地の役所に婚姻届が送付されます。また、問題があれば、連絡先住所に問い合わせがいくことになります。ミャンマーの場合、日本人の戸籍に掲載されるまで、1-3ヵ月の期間が必要でしょう。

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日本に住む場合...

結婚した二人(ミャンマー人 & 日本人のカップル)が日本に住む場合の手順をまとめてみましょう。

ミャンマー人が日本の在留許可を得ている場合

ミャンマー人が、何らかの在留許可を得ている場合は、結婚式を行い、帰国し、戸籍謄本に婚姻の事実が記載された後、法務省入国管理局に、「在留資格変更許可申請」を提出し「日本人の配偶者等」の在留資格に変更しましょう。これは1年または3年ごとに更新が必要なものの、就労などの日常生活にはほとんど制約がない在留許可になります。必要書類は入国管理局に確認すべきですが、おおよそ次のとおりです。

  • 在留資格変更届
  • ミャンマー人パスポート
  • ミャンマー人外国人登録証(カード)
  • (すでに婚姻が記載された)戸籍謄本
  • 日本人在職証明書
  • 日本人納税証明書(源泉徴収票なども可)
  • ミャンマーにおける婚姻証明書(原本コピー、和訳)
  • 婚姻の事実を証明できる写真を数枚(できるかぎり集合写真を入れておくこと)

入国管理局に直接赴き、相談窓口で質問をすると忙しいさなかでも、丁寧に応対してくれるでしょう。

この場合のポイント!

初めて「日本人の配偶者等」の在留許可に変更になった場合、その期間はまず1年でしょう。以前、内規で、「変更後数年は1年更新のみ許可する」ということがあったようです。しかしながら、それ以前の滞在記録がクリーンなものであれば、2回目の更新から3年の許可がおりることもあります。

在留許可ない場合

「海外で知り合った」、「強制送還されたことがある」などなど、いろいろな理由で、日本に合法的に滞在できる資格を持っていない場合もあるでしょう。まず、そのとき、あなたが日本にいるなら「入国管理局」に相談に行きましょう。海外にいるならば「日本大使館」に相談に行きましょう。在ミャンマー日本大使館でも、日本人が窓口に赴いた場合は、日本人大使館職員がとても丁寧に手続きについて教えてくれます。ミャンマー人の場合、あらかじめ日本側で「日本人の配偶者等」の在留許可申請を行い、無事に許可が下りたら、その許可証を持参して在ミャンマー日本大使館に査証の申請に行く必要があります。(変わる可能性があるので、事前に確認が必要です)

これらの手続きは自分でも可能ですが、もし不慣れな場合や、相談・アドバイスなどを受けたい場合は、一般の行政書士、または入管業務に特に詳しい法務省認定入国管理局申請取次行政書士に相談・依頼をすると良いでしょう。

オーバーステイ(不法残留)中または国外退去経験者または犯罪歴のある場合

現在、オーバーステイ状態にある場合、「在留特別許可」の申請にチャレンジしなければなりません。また、以前に国外退去を受けた人が再度日本に入国するためには、「上陸拒否期間5年」をクリアーしなければなりません。このあたりはみしゅっくのホームページに詳しいので、ぜひご参照ください。犯罪歴(有罪判決を受けたことのある人)の場合、「上陸特別許可」の可能性もあるようです。こちらも詳しくはみしゅっくのホームページ、または入国管理業務に詳しい法務省認定入国管理局申請取次行政書士に相談するべきでしょう。

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ミャンマーに住む場合...

まず、日本人の方がミャンマー大使館に「ENTRY VISA」の申請をします。通常、滞在期間1ヶ月なので、ミャンマー国内でそれを「STAY VISA」に切替えて延長するわけです。婚姻を事由に日本人がミャンマーへの長期滞在を申請する場合、下記の書類が必要です。

  • 戸籍謄本(すでにミャンマー人との婚姻が記載されているもの)
  • ミャンマー人からその日本人をミャンマーに長期滞在させるための事由説明書(ビルマ語で記載されたもの)

ミャンマーに長期滞在する外国人は、「外国人居住者登録」を行うことが義務付けられています。忘れると出国できなくなりますよ。要注意!その際、外国人居住者用のIDカードが発行されます。日本国における外国人登録証のようなものであり、極めて重要です。


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